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企業ブランドイメージを強化するためには、ブランドストーリーによるプロデュースが効果的です。ストーリーにすることで読み手の心に届き、感情を揺さぶることで、読み手が自社のファンとなってくれるメリットがあります。
今回は自社のWebサイトでブランドストーリーを展開するための5つのポイントをご紹介します。

ブランドストーリーを作る5つのステップ

何を伝えたいのかを明確にする

会社の創業秘話や商品誕生ストーリーなどのブランドストーリーは、それらを単に紹介すればよいというわけではありません。それぞれのストーリーを紹介することで、「相手にどんなことを感じてもらいたいのか?」また、「それが自社のブランドイメージにどのような影響を与えるのか?」について考える必要があります。最初に目的を明確にすることで、最も伝えたいストーリーの核が見えてきます。

伝えたいポイントを時系列に並べる

ストーリーの核を明確にしたら、次はストーリーの中で伝えたいポイントを決めます。書籍で例えるなら、章立てを行うイメージです。ここでは、ストーリーの全体の流れを意識しながら、「起承転結」になるように、山場となるポイントを時系列順に並べてみましょう。「挫折」「失敗」「発見」「驚き」などの要素を織り込むことで、ストーリーが際立ち、読み応えのあるものになります。

主人公のキャラクターを設定する

つまらない主人公では、つまらないストーリーになってしまいます。どんなストーリーの主人公にもユニークな点があるはずです。そんな主人公の良さを前面に出せるように、主人公をいきいきと表現してみましょう。「失敗ばかりしているところ」「頑張り屋なところ」そんな主人公の生き様が読み手の心を揺さぶるのです。嘘をつく必要はありませんが、強調してその個性を伝えることで、ストーリーの面白さがアップするでしょう。

参考資料となる写真を用意する

実際の写真を用意しておくと、当時の様子が視覚的にイメージできるため、読者の共感を引き出すのに効果的です。創業が古い会社であれば、白黒写真を使うことで、「古い写真」イコール「歴史のある会社」だということをアピールできます。視覚的な資料があることで効果に大きな違いが生じるのです。実際の写真がない場合は、イメージ写真でもよいので、ストーリーと一緒に紹介するようにしましょう。

長い部分は思い切ってカットする

ストーリーを作るコツは、最初にボリュームをあまり意識せず、全体をいったん作ってしまうことが大切です。そして、ストーリーが完成したら、通して読み直してみます。その中で、「必要ない」と感じる部分は思い切って削り、ストーリーをブラッシュアップしましょう。長い部分を思い切ってカットすることで、本当に伝えたい部分だけにフォーカスした、テンポのよいブランドストーリーが完成します。

感情移入させられる最高のストーリーを

最高のブランドストーリーは、一度読み始めたら最後まで読みたくなってしまう「感情移入」型ストーリーです。そんなストーリーができたら、記事を読み終わったユーザーは、すっかり自社のファンになっていることでしょう。今回ご紹介した5つのステップを意識して、自社のブランドストーリーでユーザーの心をつかんでみてはいかがでしょうか。

 

参考: