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B2B営業・マーケティングの最新データ集:いくつ当てはまる?

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4月から新年度がスタート、という方も多いのではないでしょうか。そして、総務や労務に携わっていた方はよくご存じだと思いますが、4月は健康保険組合から健康診断の書類が届く月でもあります。毎年ちゃんと健康診断を受けて、自分の体についての様々な数字をチェックし、いつも健康に仕事ができるようにしたいものです。

さて、B2B営業・マーケティングの分野でも、アメリカを中心に毎年多くの診断・調査が行われています。それらの数字を見ることで、業界・市場がどのように変化してきているかを知ることができるので、こちらも意識してチェックしておきましょう。

今回のトライツブログでは、B2B営業・マーケティングに関する最新の調査結果の中から、特に最近のトレンドを反映しているものを厳選してご紹介します。

データその1:オンライン化が進む顧客の購買プロセス

まずは、顧客が営業に出会うまでの「隠れた購買プロセス」についてのデータから見てみましょう。

なんと、顧客の購買担当者が自社の営業担当者に会うまでに、購買プロセスが半分以上終わっているというのです。では、顧客はオンライン上で何を見ているのでしょうか。

どうやら、従来型のWeb広告には顧客はうんざりしている様子。それよりも、記事などのコンテンツから情報を得ようとしているようです。また、非常にアメリカらしいなと思えるデータもありましたので、あわせてご紹介します。

LinkedInなどのソーシャルメディアがビジネスでも重要な位置を占めていることが見てとれます。

データその2:テレアポ頼みの営業に危険信号?どうなる電話営業

続いては、少しアナログな感はありますが、今でもB2B営業の必需品。電話についてのデータです。

Eメールを送ってから「Eメールをお送りしましたのでお読みください」と電話していた頃とは隔世の感があるものです。以前と比べて、電話で顧客にコンタクトを取るのが随分大変になっているようです。

データその3:長く複雑になる顧客の購買プロセス

さて、顧客に会えてからはどのようになっているのでしょうか。次は顧客が購買に至るまでのデータです。

最近「戦略調達」というキーワードを冠した書籍が多く出回っています。このデータからも、どこから何を買うかを担当者だけで決めるのではなく、組織でじっくりと時間をかけて検討するようになっていることがわかります。

データその4:見込み客の関心をつなぎ留める情報発信がキモ

最後は、見込み客についてのデータです。

常日ごろから見込み客に情報を提供し、自社についての関心を高めておくことの重要性がよく表れているデータだと言えます。くしくも、最初にご紹介した「顧客はオンライン上の記事・コンテンツからの情報取集を重要視している」というデータとも、つながっていますね。

日本市場の先行指標!アメリカのデータから次の打ち手が見えてくる

駆け足でアメリカのB2B営業・マーケティングの最新データをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「確かに、ウチの営業でも同じ傾向が出ている!」というものもあれば、「これはちょっと違うな」というものもあったかと思います。

最近ようやく「B2B営業」「B2Bマーケティング」に関する書籍も増えてきましたが、日本のB2B営業・マーケティングに関する調査データはまだまだ少ないのが実情です。そのような中、お国柄や商習慣の違いなどはあれど、今回ご紹介したアメリカの調査結果は日本市場の先行指標としてとても参考になるのではないでしょうか。

今回の調査データ全16件のうち、自分たちの会社にいくつ当てはまるものがあったか、ぜひチェックしてみてください。その結果から、いま何に力を入れるべきなのかがきっと見えてくるはずです。

 

参考: Statistics Every B2B Company Should Know in 2016 to Boost Their Sales|Blender

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