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インフォグラフィックとは、情報、データ、知識を視覚的に表現したもので、情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられます。道路標識は最たるものですし、電車の路線図や様々なマニュアルなど我々の生活にインフォグラフィックはあふれています。伝えたいことを瞬間的に理解してもらうことに役立つ便利なツールです。

Webマーケティングの世界では、インフォグラフィックを活用してWebページの効果を高めることが行われています。今回は、Webマーケティングにおけるインフォグラフィックの3つの活用法をご紹介し、リアルな営業コミュニケーションでのインフォグラフィックの活用法を考えていきたいと思います。

Webマーケティングにおけるインフォグラフィックの3つの活用法

1. 興味を持ってもらう可能性を高める

文字や写真だけのWebサイトはありきたりであり、Webサイトに訪問してくれた見込み客に特に心に残るような 印象を与えることはなかなか難しいものです。そこで、イラストや伝えたいことを表したシンプルな図などを入れることで、見やすくすることはもちろん、「何だろう?」と興味を持ってもらえる可能性を高めることができます。

2. 効果や実績を視覚的に伝え、印象付ける

「○○%アップ」「○割削減に成功!」などと数字を使ってアピールすることは大切であり昔から使われていますが、インフォグラフィックを上手く活用して、その効果や実績などを視覚的にアピールすることで印象付けられるようにします。

3. 難しいことを分かりやすく表現し、理解者を増やす

インフォグラフィックで難しいことを視覚的に理解できるようにまとめることで、確実に理解者を増やすことができます。またそれを「面白い」と感じてもらえば、ソーシャルメディアでシェアされる機会も増え、更に理解者が増えるという良い循環が起こります。

インフォグラフィックは営業コミュニケーションにも活用できる

このように、Webサイトではインフォグラフィックを使って、見栄え、分かりやすさ、アピール力などを高めています。しかし、これは何もWebの世界に限られた話ではありません。

よりデザイン性の高いインフォグラフィックを作成したければデザイナーに依頼することをおすすめしますが、簡単なインフォグラフィックならパワーポイントを使って個人でも作れます。企業案内や提案書など営業が作成するアウトプットにもインフォグラフィックを活用すれば、同じ情報発信でも相手の反応が変わってくるでしょう。

顧客と一緒にインフォグラフィックをつくる

しかし、それだけではありきたりで面白くありません。トライツがおすすめしたいのは、顧客が置かれている環境や顧客が実現したいニーズと言った情報を、営業が顧客と一緒にインフォグラフィック化して可視化する営業コミュニケーションです。

時折、我々のところにお客様がご相談に来られます。そんな場合、内容がモヤモヤしていて整理されていないことがほとんど。そこでお話を伺った後で「お考えを図解するとこんな感じでしょうか?」とホワイトボードに書き出すとそれをベースに一気に話が盛り上がります。お客様もホワイトボードの前に立ってペンを持ち、ワイワイとやってるうちにお客様の考えが誰にでも理解できるインフォグラフィックが出来上がるのです。

通常、営業は顧客からのヒアリングやインタビューと言った形で情報収集しますが、得てして聞いた話を箇条書きにしてまとめるだけのことが多くなりがちです。そこでその場でちょっと勇気を出して顧客の情報に営業が持つ情報を加えながら、情報を可視化していく、つまりインフォグラフィック化してみることで、双方向のコミュニケーションになり、相互理解の促進になる点で単なる情報収集以上の効果が期待できます。

もし、「頻繁に顧客と面談しているのにどうも距離が縮まらない」「情報の核心が引き出せない」と感じることがあったら、それは双方向の営業コミュニケーションが不足しているからかもしれません。インフォグラフィックを活用して、双方向の営業コミュニケーションにチャレンジしてはいかがでしょう。