コミュニケーション

『内向的な人』のパーソナルブランディング

『内向的な人』のパーソナルブランディング

海外では、営業マンは単に商品・サービスを売るだけでなく、自分のイメージを売ること(パーソナルブランディング)によってネットワークを広げ、企業の認知度と売り上げの向上につなげることが必要であると考えられています。このパーソナルブランディングの効果はソーシャルメディアの普及によってさらに注目されてきています。

一般的に、内向的な人は外向的な人に比べて印象が薄く、パーソナルブランディングが難しいという印象があるように思います。そこで、内向的な人向きなパーソナルブランディングについて考えてみましょう。

「恥ずかしがり屋」と「内向的」は異なる

米ビジネスコンサルタントのDorie Clark氏は、「恥ずかしがり屋」と「内向的」は異なる概念であると指摘しています。同氏によると、前者は、相手のネガティブな反応に対する不安や恐れからコミュニケーションを躊躇してしまう傾向を指し、後者は静かな環境で、一人でじっくり考えることを好む傾向を意味するといいます。

「恥ずかしい」という感情は、コミュニケーションの妨げとなるため、営業マンは努力して克服する必要がありますが、内向的な人が無理して外向的に振舞おうとすると、エネルギーばかり消耗し、本当の自分を出すことができません。内向的な人は自分の傾向をいかしたパーソナルブランディングの方法を採用する必要があります。

一対一のネットワーキングは内向的な人向き

外向的な人は大勢の人と浅く交流することを好みますが、内向的な人は一度に複数の人を相手にすると疲れてしまいます。その半面、内向的な人は聞き上手で、自分の興味があることに関して深い知識を有し、しっかりした考えや意見を持っています。そんな内向的な人は、同じ興味を持つ人と一対一で交流した時に魅力を発揮し、非常に豊かで興味深い会話を構築することができます。そこで内向的な人は、ネットワーキングのイベントなどでは無理して大勢のグループに参加せず、一対一の会話を試みると良いでしょう。また、複数相手の接待ではなく、重要な人をひとりずつ誘い、パーソナルな交流を図るのも効果的でしょう。そこで会話した一人を魅了できれば、その人を中心にあなたの評判が波及していくこともあるかもしれません。

ソーシャルメディアは内向的な人にとって格好の舞台

じっくり考えることが得意な内向的な人は、慣れた環境で誰にも邪魔されず、自分のペースで知らない人と交流できるソーシャルメディアの活用が向いています。そもそも内向的な人は、豊かな知識やアイディアを持っている人が多く、提供する素材を豊富に備えています。ただ、大勢の中で自分を表現することが苦手なだけなのです。その点ソーシャルメディアでは、ひとりでじっくり考え、目に見えない(プレッシャーを感じさせない)不特定多数のユーザーを相手にメッセージを発信し、自分の意見やアイディアを知ってもらうことができます。内向的な人は一対一のコミュニケーションは得意なので、自分の投稿に対するそれぞれのコメントに対応して意見を交換し、さらに興味深い議論を展開させることも苦ではありません。

このように、ソーシャルメディアは内向的な人が専門分野でのエキスパートとしてのパーソナルブランドを確立するのに最適な場を提供します。実際、オフラインでは内向的でも、オンラインになると外向的になる人も多いようです。

ブログを利用するのも効果的

ソーシャルメディアの中でも特にパーソナルブランドの確立に効果的なのはブログです。自社サイト内、または自社サイトとリンクしているブログサイトで専門分野に関する興味深い記事を掲載することにより、苦手なイベントに参加しなくても共通の興味を持つ人の注目を集め、ネットワークを広げることが可能です。また、同じ分野のブログをフォローし、交流することによって、さらに自分のブログや企業の知名度を高めることができます。

まとめ

内向的な人でも、自分の強みを生かしたコミュニケーション方法を採用することによって、パーソナルブランドを確立することができます。ソーシャルメディアの普及によって、それがとてもやりやすい環境になってきたと言えます。日本ではまだ営業におけるパーソナルブランドについてあまり重要視されていませんが、ソーシャルメディアで営業マンが活躍するようになれば、営業マン個人のブランドの強化が企業ブランドの強化につながるようになるはずです。今後はソーシャルメディアが内向的な人向きのメディアであることから、これまでよりも内向的な営業マンが活躍することができる場が増えていきそうです。

 

参考:

Personal Branding for Introverts

How to Market Your Brand as an Introvert

Photo:

Some rights reserved by Link Humans UK

URL
TBURL
Return Top